CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

シュリンクDIP(2)

シュリンクDIPのICをアマチュア的に使うとき1.27mmピッチのユニバーサル基板に45度斜めに挿す(または2.54mmピッチ基板に45度で挿し千鳥配置にピンを出す)という方法があります

これがピッタリなんでシュリンクICのピッチは2.54mmの√2/2倍(=0.7071…倍)で定義されているのだと実は思い込んでました。それから計算するとピッチは1.796mm。70milとは+1%の誤差なので例えば28ピンSDIPの片側14ピンでの累積誤差はたかだか0.2mmでほとんど問題ありません。むしろ幅の方はどうだったかと

こういうふうにちょっと変則的なシュリンクDIPですが、たとえば68000で標準DIP64ピン、シュリンクDIP64ピン、PLCC68ピンを並べてみると、まあ確かに標準DIPに比べ威圧感ないしスペースファクタも良くなります

 

ほかに手持ちでシュリンクDIPを探してみたらいろいろありました

MB8421 DUAL PORT SRAM SDIP52ピン MB1431 DRAM Controller SDIP48ピン

富士通は多ピンLSIシュリンクパッケージのものをよく見かけました。

みんな大好きSN76477 Complex Sound Generator SDIP28ピン

今容易に入手できるのはシュリンクDIPのものですが、当初は標準DIPもあってそちらは希少性からか中古市場では高値取引されているようです。中身は同じなんですが

 

ところでインチは産業分野からは排除されつつあって以前は図面上でミリ表記、括弧でインチ表記(もっと前はインチ表記、括弧でミリ表記)でしたが最近はインチでの併記もされないこともあります・・日本では計量法の問題もあり・・そのうちこの中途半端な数値がどこから来てるかわからなくなるかもです

 

ICピンピッチは今までのしがらみがありそう簡単には変わらないと思いますが、コネクタ等1対1で相手側と完結しているものにはもはやインチ系である必要はないということになります。ですがこういう事態はあり得ます