CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

シリアル信号振幅

実は前から気付いていたのですが、286基板をホストにシリアルケーブルで接続するときPCにレガシーポートとして用意されているホンモノのシリアルポートでは接続がうまく行くのですがUSB-シリアルケーブルを使うと何故か下り(PC→CPU基板)が通信できません。
つまりCPU基板からオープニングメッセージは送られてくるがコマンドをキー入力で与えても反応しないという状況です。
 
最初はUSBシリアル変換ケーブルのTX側ドライバが壊れているのかと思い、それぞれのTxD信号をプローブてみました
 
(1)PC本体のシリアルポート:
 約±10Vの信号が出力されています 
 
 
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(2)エレコムのUSBシリアル変換ケーブル(UC-SGT)
 ±6Vくらいの振幅しかありません。さてはこれが原因か!と思い込みかけましたが、この信号を受けるMAX232のしきい値は充分小さいし、仕様的にも変換チップの動作電圧3.3Vをダブラ、反転して正負電圧を作っているわけでこんなものでしょう
 
 
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もう一度、シリアルの接続コネクタ周りをよーく見ていたら今頃になって回路設計ミスが見つかってしまいました。シリアルDsub9ピンの5ピン(SG)がどこにもつながっていません。これではダメですね。
GNDがつながっていないのにCPU基板側のTxD信号がPC側で読み取っていたほうが不思議です。修正は直近にあるGNDへジャンパを飛ばすだけです
 
 
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一方、ホンモノのシリアルポートとの接続で問題なかったのはコネクタのシェルはちゃんとGNDに落としていたのでケーブルのシールドを通してGNDがつながっていたようです