CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

電源配線変更

テスト治具の機能はほぼ確認できたので、本来のターゲット、CPUボードをつないでみました。

ここで問題発覚。あらかじめCPUボード単体をテスタで測った消費電流よりもパネルメータの表示値がかなり小さいのです(ざっくり半分くらい)これはメータが安物だからか?と最初は疑ったのですが考えてみればこちらのミスでした。

パネルメータの電流計測はローサイドに挿入され、ターゲットを貫通する電流を測定するために当初は以下のような接続にしていました。この場合、テスト治具自体の消費電流はキャンセルされます。

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ところが、CPUボードとテスト治具LCDやLEDのフラットケーブルで結ぶと、それに含まれる信号GNDラインで両者のGNDが接続されて赤点線のように電流計を通らない帰還経路ができてしまいます。普通に考えると電流計の表示は0になりそうですが、電流計の内部抵抗が比較的小さかったのと、信号GNDのほうはいくつものコネクタ渡りで接触抵抗が割とあるので半々くらいになったようです。

 

これの対策はターゲットと治具を結ぶ信号GNDを断ち切ることですが、わずかとはいえGNDレベルが合っていないのは気持ちが悪いので、ここはもう治具の電源GNDをターゲットの電源GNDに直結することにします。

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パネルメータの表示値はターゲットと治具の消費電流の合算になりますが治具はだいたい80mAくらいで少なく、これで良しとしました。

 

以下は80C31CPUボードへの接続例です。この場合ターゲット自体の消費電流は150mA程度ということになります。ターゲットへの接続ケーブルが短く、取り回しがきびしいですがこれは別途考えます。

 

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