CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

MCS-85

8085CPUはアドレスとデータが時分割してバスに出力されるため汎用のメモリを接続するには74373のようなアドレスラッチが必要になります。
ですが始めから周辺デバイスマルチプレックスバスを受けるように設計されていればアドレスラッチは不要で接続は非常にシンプルになります
 
そのようなチップセットMSC-85の一式です
 
イメージ 1
 
上段は既に使用している8085CPU
中段は2kバイトのUV-EPROMとI/Oポート2組を内蔵した8755
下段は256バイトのSRAMとタイマ、I/Oポートを3組内蔵した8155となります。これらの3チップで完全なマイクロコントローラを構成することができます。
 
全て東芝製ですがセラミックパッケージで揃わなかったのが少し残念。
さらに言えば8155とチップセレクトの極性が違う8156が入手できればアドレスデコーダすら不要、純粋に3チップでボードが作れました。
・・・と言ったら完全1チップの8749でいい訳だしそもそも現代のPIC/AVRを使えばいいじゃないとなりますけどここは懐古趣味。
 
昔、トラ技の記事でZ80応用機器の周辺として8155がいろいろ入っててちょうどいいと飛びついたらあとからマルチプレックスバスと気付いて、それでも意地になって使おうとデータセレクタやディレイをいれてZ80バスを無理くりマルチプレックスさせて8155つないでた人がいましたが全くの徒労に過ぎません