トランスピュータはシェアとしてはメジャーにはなりませんでしたが情報はネットから潤沢に得られます。惑星探査機にも採用例があるようで信頼性はあったみたいです。
このCPUを動かしてみるにあたりアプリケーションノートに基本的な接続例がありました。リンク以外のローカルメモリ接続は他の32ビットCPUとほとんど同じで、ハードウェアを作ること自体はそれほど問題なさそうです。
このトランスピュータとローカルメモリだけのシステムはTRAM(TRAnsputer Module)として基板寸法やピンアサインが規格化されていて、それを1~複数枚、リンク接続の提供やクロック、電源を供給するマザーボードに載せるのが一般的な使い方のようです。
ですが今回は複数個リンクさせて並列動作させるのは気力、経済力、技術力的に無理っぽいのでシングルボードで完結し単独に動かすだけとし、最小構成を考えてみます。(LEDチカチカで完了とかだったらCPUがかわいそうですが)
インモスからはサポートデバイスも提供されていて、リンクネットワークのハブ的な機能をもつC004 (Programmable Link Switch)、汎用的な8ビットバスとのインターフェースC011(Link Adaptor)があります。トランスピュータ1個ではハブは使いようがありませんがリンクアダプタの方は入手しておきました