初期のCPUやDRAMでは+5V、+12V、-5Vとか複数の電源を要求するものがありましたが、やはり扱いにくいのですぐに単電源動作が当たり前になったのだと思います。ですが内部的にはどうしてもバイアス電圧が必要な場合があるのでしょう。ただこういうBBGのように内部電圧が見えて終端処理をするピンは結構珍しいと思ってましたが、そういえば以前にも何かのCPUのピンにコンデンサをつないだことがあったな・・と思い出しました。
インテルのi80286です。
52ピンに「CAP」というピンがあってGNDとの間に0.047uFのコンデンサをつなげろと説明があります
機能はこれもNS32032のBBGと全く同じ。サブストレート用のバイアス電圧フィルタです。
自作i80286ボードでは深く考えず推奨回路通り作ったのだと思いますが、ちゃんとコンデンサがつないでありました。
このボードを動作させているときのCAPピン電圧を測ってみると-3.3V発生していました。まあそんなものでしょうか。
ちなみにCMOS版80C286ではNS32C032と同じくこのバイアス電圧が不要になったらしく52ピンは「NC」になっています。
なので80286のソケットに80C286を挿入しても動作できていました。逆はたぶんダメなんでしょう