CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

MC68020

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第3回 MC68020

MC68020RCに数値演算コプロセッサMC68881RCを組合せ20MHzで動作します。
これは自分では珍しく完成度が高く下図のようにDRAMボード、I/Fボードとスタックされキャラクタ液晶、タクトスイッチ、光データリンクを備えたケースに収まっています。

何をしようとしたのかというと、ホストのパソコンから光源やプリミティブのデータを渡し、ボード上でレイトレーシングのプログラムを走らせ画像が出来上がったらデータリンクを通して再びパソコンに吸い上げ画面表示してました。
当時DOSベースのパソコン上でレイトレーシングの計算を始めてしまうと、その間は他の作業が全くできなくなるので演算部分のみを外部でやらせたわけです。
それでもVGAサイズのフルカラー画像を得るのに数時間かかっていましたが、そのうち
パソコンの性能がいとも簡単に凌駕してしまい、このボードの意味が無くなってしまいました。

ユニバーサル基板の上に組立てられ、配線もUEWなどではなくジュフロン線を使っていて基板の裏はスパゲティ山盛り状態になってます。
MPU基板上のSRAMがモノリシックのICではなく256kビットSRAM4個とデコーダを基板に載せて1MビットSRAMのピン配置にしたメモリを使ってます。過渡期にはこういう変な製品もありました。