CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

ビデオ信号出力

これはもうVDP専用の水晶を付けるのが手っ取り早いしパタンカットのみでジャンパも飛ばさなくて済みます。
「こんなこともあろうかと」VDPの直近に水晶を付けるパタンを用意しておいたのが正解でした。
 
CPUは現状通り12MHz原振、内部3MHzで最高速度で動作させますがVDPの方はNTSC信号を生成するためにカラーサブキャリア周波数3.579545MHzの3倍、10.738635MHz原振の一択しかありません。
近い周波数の発振源が同じボード上にあるのもビートを起こしそうでちょっとイヤですが仕方ありません。
アナログコンポジットビデオ信号も絶滅しつつあります。
テレビ水晶と云われた3.58MHzの水晶というのはまだまだ安く大量に出回っていますが、その3倍の10.7MHzの水晶は探すのに苦労しました。
見つけたのがHC49/Uの背の高いものだったので寝かせて付けています
 
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普通のCRTコントローラHD46505やuPD7220などは同期タイミングや解像度をプログラムできるようにカウンタの塊で設定レジスタも大量にありますがこのTMS9918VDPは家庭用テレビのNTSC信号出力に特化しているためにタイミング設定が全くありません
この状態でVRAMもつながっていないのに電源を入れちゃいました。
もういきなりビデオ信号が出ています
 
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垂直同期の1フレーム分です。カーソルの当て方が変ですが垂直同期が60HzくらいになっていてOKです
振幅は標準の1Vより大きく1.4Vくらいありますがこれは75Ω終端しなかったからでしょう
 
 
 
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垂直ブランキング期間の拡大。カーソル当てで1.22ms(規格1.33ms)
 
 
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水平同期の1ライン分です。63us(規格63.5us)なんでOKです
 
 
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水平ブランキング期間の拡大です。11us(規格10.9us)
カラーバーストも9サイクル分きちんと出ています
 
 
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水平同期パルスの拡大です
パルス幅4.9us(規格4.7us)となっています
 
このままの状態でもテレビにつなげばなんか表示されるでしょう。
 
・・・あ、アナログテレビが。