CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

TMS3631制御(2)

TMS3631に与える制御信号は用意できているので音程はともかく何らかの分周出力が得られるんじゃないかと思ったらこれまたウンともスウともいいません。ネット検索して出てきた制御方法は以下のようなもので、これで明らかのつもりだったのですが。

出典は示されてるので文献複写依頼してみるか・・と思いつつタイミングチャートを見ていて妙なところに気付きました。CE入力は正論理であるのは明らかでチャート上もHi-Activeであるように見えます。ところが負電圧動作のICにとってのActive側というのは電位が高いVSS=0Vではなくて電位が低いVDD=-9Vの方なんじゃないかと。

ということで信号制御のサブルーチンdrv_wclk()drv_ce()のビットON/OFFを反転したら・・・おおっ!なんか出ました

 

よしこれでハードデバッグが進められると通電したままプローブしようと基板に触れたとたんアチっ!と飛び上がりました。-9Vを生成しているレギュレータLM79L09がチンチンに発熱してました。元電源入力の-15Vの電流を見ると140mAも流れています

 

TMS3631をさしていない状態での-15V系電流は30mAだったので、TMS3631のみに与えている-9Vは100mAくらい流れているということです

 

これはLM79L09の最大出力電流だし損失も600mWにもなりTO-92パッケージの最大許容損失0.77W以下とはいえギリギリでかなりヤバい状態でした。これではTMS36312個差しはまるでダメです

それにしても1個当たり100mAとはすごい大喰い。MOSというとCMOSの超低消費電力を連想しますがPMOSは負荷が抵抗なんでまともに熱になります