CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

鳴りモノ系IC

海外のショップから部品を買うとき、目的のものの他に使うかどうかわからないけどついついポチっとしてそのまま仕舞いこみというはありがちですが、その中でも鳴りモノ系(音源用IC)をちょっと整理してました

TMS3631

これは電子楽器用LSIでCPUコンパチバスからの制御で4オクターブ分の分周出力を8音ポリで得ることができます。分周出力は16'、8'、4'、2'(フィート表記・・パイプオルガンのパイプ長さに由来していて値が大きいほど低音)の4種を外部で混ぜて倍音構成を変えることができます。入手したものはRI104と刻印されていますが他にRI105というのがあるはずでそちらは10+2/3’、5+1/3’、2+2/3’、1+1/3’の完全5度上の分周出力を持ち2個セットで使うようですがこれは内部でのボンディングオプションかもしれません。マスタクロックの周波数比を2:3で2個のRI104に与えれば同じことになると思われ、これは出来上がった10枚の基板を全部使い切るプロジェクト(仮)の音源部分に使ってみようと考えています

 

TMS3617

これも良く似た機能のICです。マスタクロックを分周して1オクターブ分の16′、8′、5+1/3、4′、2+2/3、2'の6種の分周出力を得ますが、制御は鍵盤からの直接アナログ入力で全鍵ポリ発振します。ただし1オクターブ分しかないので49鍵キーボードならこれが4個必要になります。スタンドアロンのキーボードならTMS3617MIDIとかCPU制御があればTMS3631という使い分けでしょう