いままで作成したCPU基板はだいたい汎用パラレルポートを備えているのですがこれをI/Fにした応用回路を画策してます。
結構前からですが日本製のレトロなリズムマシン(いわゆる八百屋)が再評価されているようで、30年以上前のものですが検索してみるとサービスマニュアルがでてきて手書きの回路図がついていたのでkicadでトレースしてみました。以下は全体のごく一部、カウベルとシンバル音を生成する部分だけですがかなりの部品点数があります
今どきのPCMデータによるドラムマシンではなく純然たるアナログ回路です。音の合成方法はいくつかあって
1.発音タイミングのトリガパルスをそのままフィルタに突っ込み共振させる
2.別に設けたノイズ音源にトリガから生成した減衰エンベロープをかける
3. 1と2のミックス
ここら辺の回路、定数の決定は開発者はかなり苦心しているようです。回路図全体を見ると音源部分についてはごくありふれたディスクリートの汎用部品だけ。メーカカスタム部品はありません。ロームのVCA-ICがちょっと特殊ですがこれはトランスコンダクタンスアンプで後継品は入手できそう。制御用のマイクロコンピュータはuPD650でさすがに古いのでこれを自作CPU基板に置き換え、パラレル出力でトリガを叩けばいけます