CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

無電源動作

インクリメントデータのシリアル出力をターミナルソフトで受けると012345・・・ABCDEF・・・というようないつもの文字列が垂れ流しされるので動作はOKです。

うまくいったと満足してボードの電源を切ったら、何故かその後もたらたらとキャラクタが出てきます。最初はターミナルソフトの受信バッファに入ったものが順次表示されてるのかと思ったのですがバッファクリアしても変わらず。これって無電源で動作してるんじゃ?

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しかもこの画面の中間ぐらいでキーをカシャカシャ叩くと入力したものではないですが何かがエコーバックもされてきます。

 

この状態でボードにつながっているのはRS232Cラインだけなのでこれが怪しいですね。シリアルI/Fの回路は以下ですが、ホスト側のターミナルが立ち上がっているとDTR(4ピン)がON(約6V)になるのでここから入力保護ダイオードを通じて電源が逆流しているみたいです。(それも想定して保護用の100Ωを挿入したのですが)

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といってもボード上の電源電圧は0.3Vくらいまでしか上昇していないので低電圧リセットが効いていて当然DSPは動作していません。レベルコンバータMAX202だけが勝手に動いちゃっているようです

ボードの電源を切っている状態でRS232CのTxRXをプローブしてみました

(ch1:送信TXライン、ch2:受信RXライン)

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まずおかしいのが受信RXラインで、これはUSB-シリアル変換ケーブルの送信ラインですが待機中のレベル(約-6V)に鋸波状のノイズが乗っています。これはケーブル側でマイナス電位を作り出すチャージポンプの性能が悪いのかもしれません。

一方、ボードからの送信ラインを見るとこのノイズに同期したパルスが出てしまっています。これがターミナルにたらたら流れるゴミキャラクタのようです。漏れ電流で不安定に動いているレシーバがノイズを拾い内部電源を通じてドライバにも影響を与えたということでしょう。時間軸の真ん中でキーを押していますが、これも中途半端にドライバに影響しエコーバックしたかのように見えたということになります。

これは使う変換ケーブルや受け側のレベルコンバータの特性によって現象が変わるかもしれませんが、やはりRS232Cという古いI/Fは切り替えていかなくては。

・・気が付いたら真のRS232CのCOMポートを持っているPCがもう手元にありませんでした