CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

FG修理

FG110修理用のオペアンプOP177が到着しました。注文からChinaPost経由で3週間ですからこんなものでしょう。実はこの業者、SRAMと取り違えてGALを送ってきた業者で、注文通りのSRAMが同梱されてきました。これはちゃんと新品、チューブ包装でした。

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さっそくOP177をFG基板にはんだ付け。また横着して基板を筐体から取り出さずの作業です。こての先端が見えない上に視界が狭く距離感がつかめないまま何とかくっ付きました。後から見るとひどく汚いですね。8ピン中5本が付いていればいいのですけど。

 

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これで電源ON!おおお復活しました。1kHz、10Vp-p、OFFSET=0Vで発振してます。

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ただし厳密にいうと、OFFSET電圧に少しズレがあります。パネル設定上は0.00Vとしても信号振幅を0VにしてOFFSET-DC電圧のみにすると100mVくらい残留しています。設定分解能が0.1mVでできるのにこれは大きい誤差ですが、実際それが問題かというと、オーディオ用途では交流結合してしまえば関係なし、0/5Vのロジック出力設定では全く影響のない誤差です。

基板上にオフセット調整の半固定VRでも付いていれば簡単なのですがどうもこのFG110は校正データをメモリ上に持っていたみたいです。オペアンプを交換したためにハード側のオフセットがずれたか、あるいはバックアップ電池が空のため、もともと補正値が失われていたかどっちかです。0V設定の時0Vが出力されるように校正するにはおそらく複雑なパネル操作か、GPIBの隠しコマンドがあるのかもしれませんが公開はされてないでしょうからこれはあきらめ現状のまま使います