CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

パタン微調整

オートルータが出力したパタンデータは分解能1umの分解能で引かれるためKiCADに書き戻すと設定したグリッドの上に乗っていません。もちろんそのままでいいのですが、例えばICのピン間に1本ラインを通している場合もちょうどセンターを通さずにどちらかに寄っている場合も多く、少し気持ち悪いので25milルールでクオンタイズをかけてみます(手動で最寄りの25milグリッドにスナップさせるということです)

以下はオートルータの生出力でSOPのSRAMを数珠つなぎしているところですがラインがパッドの中央を通っておらずラインの間隔もまちまちです

 

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当然、オートルータの出力はデザインルールギリギリで引かれているところもあり、修正すると設定されたデザインルールを破ってしまう場合があります。またラインの水平垂直、斜め45度は保ちたいのでラインの片側のノードを修正すると反対側も直さなければなりません。ある程度修正してから改めてDRCをかけてみるとルール違反の警告マーカ(赤矢印)が大量に発生します。

 

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これを、一時的にグリッドを細かくしてまた1か所づつ位置を微調整して警告を潰していきます。DRCを掛けるたびにエラー、警告カウントが減っていくのはちょっと快感です。例えばソースコードからコンパイルエラーを消していくとか、エアキャップのプチプチを潰すとか、ねこの蚤取りにも似ています

 

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だいたい修正、バグ取りが終わったところ。グリッドの上にラインが乗っているので白いグリッドの点々が上書きされて少なく見えます