CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

68000MPUいろいろ(3)

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68kの周辺チップ類

上3個が浮動小数点プロセッサMC68881RC-12,20とMC68882FN-25
この手のチップは86系には80X87があり、こちらは四則演算と平方根、指数関数ぐらいしか無く、
引数にも制限がありましたが、
一方MC68881/2は多くの超越関数のコマンドを持ち、引数も数学的な定義による制限に近いです。
逆双曲正接arctanh(x)の数値演算などいったいどういう状況で使うのだろうとツッコミたくなりますが
昔はこれらはCPU本体よりも高価で「頭が良くてかっこいい」ように見えました。

下の左2個がCRTコントローラHD63484
これはえらい複雑で使い方が難しい。
ハードウェアも本体はフレームバッファのコントロールと描画エンジンだけなので
大量のDRAMビデオ信号生成の外付け回路が必要でした。
今なら高速SRAMCPLDとを組合せてカラー液晶コントローラが作れるかも。

次の2個はDMAコントローラHD68450,MC68440
これらは接続ために複雑な外付け回路が必要で、使用方法も難解。というか使ったことありません。
上のACRTCもそうですがこれらのマニュアルは68000MPUのマニュアルより厚いです

48ピンDIPはマルチファンクションペリフェラルMC68901
パラレル、シリアル、タイマ、割込みコントローラが内蔵されています。

一番右はシリアルコントローラMC68681

今回68kボードを作るとしたら68000MPUとMC68901を組合せれば最小システムが出来上がりそうです。