CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

Cコンパイラ

TLCS-900ボードのプログラムはアセンブリ言語でちょこっと書いてASアセンブル、実行はできていますが、ボード上のI/Oがport7のbit3につないだLED1個だけ。あまり面白い動きをさせることもできないのでちょっと放置していました。

 

アセンブラによるLチカ例。見た目ほとんどZ80のコードですがDJNZのカウンタに任意の16bitレジスタが使えるところがちょっとうれしい

T社はCコンパイラを含むTLCS-900シリーズのGUI統合開発環境TIDEを提供しているのですが、有償か無償かわからず公式サイトからダウンロードもできず、さてどうしたものかといろいろ探っていたらcc900.exeというコマンドライン版のコンパイラが見つかりました。T社純正のようですがこれも許諾関係が明らかでないのでちょっと試してみる程度にしておきます。

なにより国産品なので付属のマニュアルがすべて日本語というのが助かります。

たとえばこのような中身が空のサンプルコードtest.c

void main(void)
{
}

コマンドプロンプト内でコンパイル

>cc900 -Nb3 -l -V test.c

オプションの-Nb3はターゲットCPUをTLCS-900/H1に指定、-lはリスト出力 -Vはバージョン表示・・最初はこれくらいで十分です。

コンパイルはあっさり通り、リストファイルとリロケータブルオブジェクト、絶対バイナリファイルが生成されました

標準ライブラリも付属しているのでこれであとリロケーション指定や出力ファイル形式を指示すればボード上で動くプログラムを作れそうです