CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

低電圧ROM対応

古いCPU相手であれば電源電圧は5Vでだいたい用が足ります。(もっと古いと+12Vとか負電圧が要る場合もありますが)ですがたまにちょっと最近のデバイスをいじろうとするともう3Vや3.3Vが普通なので周辺部品も考えなければなりません。

意外に困るのがROMで動作電圧範囲が狭く5Vonlyとか3Vonlyがほとんどでトレラントにも対応してないようです。NSC800ボードで使ったHM58V65は動作範囲が広く珍しい方かもしれません。手持ちの自作フラッシュROMライタが5V系CPU(H8)のバスをそのままつかったものなので低電圧フラッシュ(29LV010とか)焼くときどうしようかと考えていたのですが、いっそ新たに作ってしまえと回路を引いてみました。

 

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手持ちにある部品のみで構成しています。3Vで動作するコントローラは40ピンのPIC16F914を使っています。あまり見ない型番ですが多セグメントの液晶のコントローラが入っているのでそれで試しに買ったものでした。

通常5V動作ですがマイクロパワーテクノロジでクロックが遅ければ2Vまで動作するようです

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PICは40ピンで電源ピン4本を除けば使えるGPIOは36本、うち1本RE3/MCLR兼用入力のみなので実質35本です。これに低電圧SRAMとROMソケットをバス接続(アドレス19本とデータ8本)メモリ制御CS0/CS1/OE/WRに4本、ブザーとインジケータ出力に2本、ホスト通信用TX/RX2本で計35本。リソースをきっちり使い切りました。40ピン系PICであれば他のものでもピン配置は同じっぽいようです(ただしUSB対応デバイスだとピン機能が固定されてるかも)

早くも部品配置までしてみました。工程の中ではCAD入力が一番楽しいのかもしれません

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