CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

らい太くん4爆誕

ROMライタのハード、ファームはこれで完成としました。新旧のFlashROMライタを並べると幅は同じくらいですが厚みは半分です。これらは同じPC側ホストプログラムで制御できます。

 

今回のプロジェクトは最終的にケースにも収まって珍しく完成度が高いのですが、振り返るとちょっと気になるところもあります

 

(1)バッファ用メモリ

これはターゲットROMの最大容量と同じだけあったほうがマッピングを考えずに済みます。今回は手持ちの1MbitSRAMを付けてしまいましたが4Mbitのほうがベターです

 

(2)電源スイッチの要不要

USBバスパワーの+5Vを入り切りする電源スイッチを付けたのですがノブが出っ張って邪魔なのでUSBコネクタの抜き差しで代替しても良かったかもしれません。フォトMOSリレーでROMの電源だけ切るというのは諦めていて、同じ内容のROMを複数個焼くという使い方もまずしないので、スイッチ無し、都度ケーブル抜き差ししてダウンロードの方がシンプルです。むしろSRAMのバッテリバックアップをするべきだったか・・

 

(3)両電圧対応

今回は3.3V系フラッシュ(29LVシリーズ)を焼くために作りましたがレギュレータをパスすれば同じハード・ファームで5V系(29Fシリーズ)にも使えます。コントローラのPICも3~5Vでの動作は問題ありません。電源スイッチはむしろ3.3V/5Vの切替えのために使えばよかったなぁと。(しかも中点OFFのトグルスイッチだったので)

本来はレギュレータの出力とバスパワーの切替えのところにスイッチがあればよかったのですが実際の回路・パタンは以下のようになっているのでのように無理やり3.3V系に5Vを突っ込む修正を考えました。これだとジャンパ1本で済みます

(3端子レギュレータでVIN<VOUTにするのは御法度ですが以下の場合はVINが開放状態でVOUTが逆流する先が無いのでOKとするマニュアルもあり)

といざやろうと思ったら、実装したSRAMが3.3V専用でしたということであえなく企画倒れ。もし初めに付けたSRAMが5V系だったら実力値で3.3Vで動いたかもです

(4)漏れ電流

電源スイッチを廃しようと思ったもう一つの理由が、USBケーブルを差すとシリアル信号TXDがPIC内の寄生ダイオードを経由して電源ラインを持ち上げてしまうことで、これがなんとも気持ち悪いところです。電源スイッチOFFでも3.3V電源系は約2Vまで上昇しまい、PICのBOR(BrownOutReset)電圧はデフォルトのLo設定だと1.9Vなので電源スイッチ操作でのリセットも効きません。BORはHi設定にすれば2.5Vになりリセットするようになりますが、のところに入れた保護抵抗を通信速度に影響しない範囲でもっと大きくすれば良いのかもしれません