CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

7セグデコーダ

沖のロジックファミリMSM5xxシリーズに含まれるBCD-7セグメントデコーダMSM561を入手しました。「7」の書体をみてみたいので。

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それにしても沖電気のデータシートって全然出てこないのです。事業を引き継いだラピスセミコンダクタが生産した部品の情報はありますが、オリジナルでユニークな製品もあったのに沖時代の半導体事業は消したい過去なんでしょうか・・

ロジックICのコレクションをされてる方のページにピン配置が触れられていますが、念のため使用例を探していたら八重洲FT-227というアマチュア無線機のサービスマニュアルが見つかりました。

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カウンタユニットにMSM561が使用されていました。上の外観写真で既に判ってしまいますが数字の7は「縦棒あり」のデザインです

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動作を確認するためにTC5001を使った4桁カウンタ基板から7セグデコーダTC5022を引っこ抜いてブレッドボードのMSM561へジャンパを飛ばしています。

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ピンコンパチではないので何でこんなに配置が違うのか、と文句を言っても仕方ないですが、ひどいのは対角16,8ピンにあるVDD/GNDピンが完全にひっくり返っていることです。うっかり差し込むと間違いなく壊れるので要注意です。実は負電源を要求するPMOSプロセスってことはないと思いますが。

 

実際に動かすと確かに7に短い縦棒があります。(6,9には短い横棒あり)いろいろ調べてみると手書き文字で7に短い縦棒を入れるのは日本独特の習慣のようです。ウソかホントかわかりませんが海外では「1」と「7」を見間違えないように7の縦棒に重ねて短い横線を入れる、日本でそれをやるとカタカナの「ヌ」と間違えるので1画目に短い縦線を書いた・・なんて説もありました。