CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

TMS32010

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現在、液晶制御基板と68000MPU基板のパタン設計中でしばらく進展がないので
以前に作成したCPU基板の紹介をしてみます。
今では誰も見向きもしない過去のCPU達です

第1回はテキサス社の第1世代DSP TMS32010です。
ハーバードアーキテクチャ16ビット固定小数点、動作クロック20MHzですが、とにかくメモリ空間が小さくデータメモリ空間がDSP内蔵のたった144ワード、プログラムメモリとして外付けのROMが2Kワード、SRAMが2Kワードでもうフル実装です。
ROMはフラッシュのAm29F010を使っていますが全容量の実に64分の1しか使っていません。もっともデジタル信号処理自体小さくて高速のループ処理がほとんどだし、発売当時(1983年頃)に要求される処理ではこれでも間に合うのかもしれません。

デジタル信号処理の要である積和計算を高速で実行するためにハードウェア乗算器が入っているので、アーケードゲームのサブCPUとして使いメインCPUでは時間のかかる乗算を含む処理を肩代わりさせていた例があります・・・メインCPUといってもZ80の頃です