CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

ビア補修

ここのところ、電源ONで起動しないとか、しばらく通電していると何とかモニタは起動するも
動作が不安定で、NDPも認識しないなど286CPU基板の不調が続いていました
 
寒い部屋が暖房で暖まってくると安定するような気もするのでアクセスタイミングの問題かと思い
水晶を8MHzに戻しても現象変わらず。
地道に配線チェックをやりなおしてようやく見つけたのがビアの接触不良でした(赤丸印)
アドレスバスをCPLDに引き込んでいる配線の一部で各デバイスへのチップセレクトが不安定になったようです。
 
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このビアは表裏のパタンをつなぐ為φ0.6の銅素線を貫通させているのですが、このビアによるトラブルが
いままでかなり出ています。ホームセンターで入手した手芸用?の銅線で、電線用でないためか
表面が酸化してるとか脱脂が充分でないために半田濡れしにくかったのかもしれません。
ここは錫メッキ銅線を使うべきでした
ともあれ切断面に盛るような再半田で回復し、動作も安定しています。
 
しばらく間が空いてしまったMS/Cによるプログラミングですが今までの流れでSQRT(2)を求める
プログラムの実行例です
 
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平方根演算はインライン命令にならないのであまりいい例ではありませんがそれでもLSIC-86より
かなり高速になっています。
演算結果に小数点がないのは後付のprintf関数が%e,%f書式制御に未対応なので結果を10^9倍
した整数で表示させたためです