CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

命令セット

広大なメモリ空間を持つトランスピュータですがどのような命令セット、アドレッシングモードがあるのか非常に興味深いところです。そこでマニュアルを読み進めると意外にも命令コードは8ビット長固定のものしかありません。上位4ビットで機能コード、下位4ビットでデータを示すとなっています。

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こんな単純なコード体系でどうやって複雑で大量のデータ処理ができるのか・・ちょっと不思議です。機能コードは4ビットしかないのでデコードできる命令はそのまま以下の16種類しかありません。これでは1ビットCPUのMC14500と同じですね

 

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ところがマニュアルの続きを読むと、巧妙な仕組みで機能やデータ参照を拡張していることがわかりました