CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

プリアンプ一時変更

アナログ入力のプリアンプには高速オペアンプLM7171(GB積=200MHz、スリューレート=4100V/us)
を使っていますが入力=GND時の出力電圧が0.8Vもオフセットが乗ってしまっています。
ADCの入力範囲を±1.0Vとしていて振幅が取れないのでオフセット分をキャンセルしたいのですが
オペアンプそのものにオフセット端子が無く、実装回路のほうにもオフセットキャンセルを準備し忘れました。
オフセットの原因は入力バイアス電流でこのオペアンプではtypで4μAもあります。
このため入力保護抵抗の両端に約80mVが発生し、非反転増幅×10で0.8Vになってしまいます。
 
このあたりの回路は再検討しなければなりませんが、とりいそぎオペアンプを換えてどうなるか試してみました。
手持ちのオペアンプで差し替えが利くシングルのものは探すとなかなか無く、やっと出てきたのがCA3140です
 
イメージ 1
 
 
これはMOS入力オペアンプでLM7171に比べ桁違いに低速(GB積=4.5MHz、スリューレート=9V/us)ですが
入力バイアス電流が0.5pAと極端に小さいので出力のオフセットも充分小さく1mV以下となり
ほとんど問題なくなりました