CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

クロックアップ失敗?

原振を16MHzにアップして起動させたところモニタは正常に起動しました。
 
アクセスタイムの詳細な検討はしていませんがROM,RAM、I/Oともノーウェイトで今のところ問題なく
動くようです。
ここでNDPのテストで使ったSQRT(2)を求めるテストプログラムを実行させてみました。
NDPを使用しないソフトウェア演算では5.2msと前回よりキッチリ倍速になっています
 
次にNDPを使用した演算の結果は・・・・
 
 
イメージ 1
 
 
えっ? 処理が返ってきません
 
あわてて80287のデータシートをもう一度見直しました。
なんと80287の「-8」サフィックスはクロック最小周期125nsとなっており額面どおり8MHzまでしか注入できない
のでした。何か紛らわしい・・・
 
イメージ 2
 
 
さすがに2倍オーバークロックでは正常動作しないですね
ということで80286の16MHzとクロックを共用できませんでした。残念。
 
ただしCKM(clock mode)という制御ピンがありこれをLOWにするとプロセッサ内部の分周器が機能する
ようですが、分周比は3でこれでは8MHzクロックより遅くなってしまいます(16/3=5.3MHz)