クロックソースはPCLKではなくRTxCが使われているようなのですが、いずれにしてもその値は8MHz。非同期通信のためClockModeは×16にしなければならないという条件でボーレートを他のCPU基板に合わせた38400bpsにするためのBRG分周比を以下の式で求めます
算出されたTimeConstantは4.51。これを5に丸めて設定したとしてボーレートを逆算すると35714bpsでこれは-7%の誤差になるのでちょっと通信は無理です。あきらめて19200bpsを狙うと設定値は11となり実レート19230bps、+0.16%誤差なのでこれでいきます。もっともシリアル-USB変換ケーブルを使いCOMポートが仮想化された今どきでは古典的なボーレートの値にこだわる必要はなく、個人の使用でクローズしていれば分周比を1とかにしてさらに高速な接続も可能ですがそこはレガシーを尊重するということで。
ターミナルを19200bps設定で受けて無事モニタが起動しました
ボーレートが今までの半分なので画面更新が少しもっさりした感がありますが各コマンド動作は問題なし。RAMエリアへの書込み読出しもOKなのでチェックを飛ばしたRAMのハード的接続も大丈夫でしょう。そもそもCで書いたモニタが動作しているのでスタックを含めたRAMエリアのアクセスは行けてるということになります。
さらに0x00100番地にある変数_8087に1がセットされているので486CPU内のFPUも認識されています