CPU実験室

誰も見向きもしない古いCPUをいじって動かしてみようというプロジェクトです

デジタルリバーブ(2)

この処理を行った出力波形です。
入力は1kHzのサイン波で今回は10波分のバーストです。
 
ディレイの全体の様子です。直接音の後に第1タップから第6タップからの遅延音が出力されています。
それぞれの到達時間は計算どおりで、第6タップでは166.4msとなっています
 
 
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先頭部分の拡大です。
第1タップ(約20ms)、第2タップ(約33ms)の出力が見えます
 
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この出力を入力にフィードバックさせるとさらに複雑な反響を生んでリバーブ効果が得られます。
以下の波形でディレイ音の隙間にあるノイズのような波形が、副次的に発生したディレイ音で理屈上は1→6→36→216→・・・と等比級数的に増えていき空間を満たすことになります。
メーカーの製品では最初に疎らな初期反射音(アーリーリフレクション)があり、その後に濃密な残響音が来るという処理になっていますが、まあここでは手抜きです。
 
 
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実際の出力音を聞いてみると確かに自然な残響になっていて空間的な広がりがわかります。繰り返しエコーでは特定の周波数で共振しキンキンした音(鳴き竜?)がありましたがそれもありません。
初期反射が20msということは壁まで3m、つまり6m四方の旅館の浴室、というかそんな感じです。バッファメモリを目一杯使えば遅延時間はあと4倍はいけるので小さいコンサートホールくらいにはなるかもしれません