DSPとアナログ信号の入出力を行うコーデックCS4215とのハード的な接続はこのようになっています。両者の通信は同期シリアルでおこなわれますが、その他に制御線もあるのでピンク網掛けの信号が必要になります
これらの信号はDSPのPORT-Cに割付けられますがこのポートは汎用パラレルI/O、非同期シリアルSCI、同期シリアルSSIが同居しているので制御レジスタ(PCC,PCDDR,CRB)で機能を割当てていきます。ここで重要なのはコーデックはマスタモードで動作させ転送クロックSCLK、フレーム同期FSYNCはコーデックが出力するのでDSPは入力側、データ/コントロール切替D/#C、リセット#RESETは汎用パラレルで叩くのでDSPは出力モードにプログラムします。
・・とさらっと書きましたがこれらを理解するのは実装例、サンプルコードがないととてもじゃないですが無理です。実はこのDSP56001ボードの設計にあたっては元ネタがあって
モトローラ謹製の評価ボードDSP56002EVMですね。これに回路図やサンプルコードが示されていてコーデックもCS4512が採用されているので参考、というかほとんどパクっています。
DSP56002はDSP56001の上位デバイスでPLLでクロックが高速化していたり内部周辺が強化されているようですがDSPコアは同じDSP56000なのでほとんど同じコードで動きそうです